はじめに
「コーヒーに一番お金を使っている都市はどこ?」
「都市によって、コーヒーに使う金額はどのくらい違う?」
「コーヒーに多くお金を使う都市は、喫茶代にもたくさんお金を使っている?」
普段何気なく飲んでいるコーヒーですが、実際の支出額まで考えることはあまりないかもしれません。
そこで今回は、データ分析の勉強の一環として、総務省の「家計調査」のデータを使い、47都市のコーヒー年間支出額を比べてみました。
さらに、コーヒーだけではなく「喫茶代」も合わせて見て、いくつかの視点からデータを整理してみます。
今回注目したのは、次の4つです。
- コーヒーに最もお金を使っている都市はどこなのか
- コーヒーの年間支出額が多い都市・少ない都市はどこなのか
- コーヒーと喫茶代では、同じような傾向になるのか
- コーヒーと喫茶代の2つを組み合わせると、どんなグループに分けられるのか
今回は、47都市のデータを使って、同じデータをいろいろな角度から見てみることにしました。
使用したデータ
今回使用したのは、総務省が公表している「家計調査」2025年のデータです。
家計調査では、都道府県そのものではなく、都道府県庁所在市などの都市別に支出金額が集計されています。
そのため、今回の記事では分かりやすく「47都市」としています。
東京都については、東京都区部のデータを使用しています。
今回比較したのは、二人以上の世帯における1世帯あたりの年間支出額です。
使用したもの
- データ:総務省「家計調査」
- 対象:47都市
- 年:2025年
- 項目:コーヒー、喫茶代
- Python
- pandas
- matplotlib
- Jupyter Notebook
今回も、公開されているデータをPythonで整理・集計し、ランキングやグラフを作成しました。
まだデータ分析を勉強中なので、今回は基本的な集計や比較を中心に取り組みました。
まずは47都市のコーヒー年間支出額を確認
まず、47都市のコーヒー年間支出額を多い順に並べてみました。
今回のデータでは、最も多かったのは広島市の12,872円でした。
最も少なかったのは那覇市の7,102円でした。
ここから、いくつかの視点でデータを見ていきます。
① コーヒー年間支出額を47都市で比べてみる
まず、47都市を年間支出額の多い順に並べてみました。

1位は広島市の12,872円でした。
続いて、
- 京都市:11,565円
- 神戸市:11,520円
- 松江市:11,391円
- 水戸市:11,314円
となっています。
一方、最も少なかったのは那覇市の7,102円でした。
1位の広島市と47位の那覇市を比べると、差は5,770円です。
また、47都市の単純平均は9,488円でした。
ランキングにしてみると、同じ「都市」という単位でも、コーヒーの年間支出額には違いがあることが分かります。
② 上位10都市と下位10都市を見てみる
47都市すべてを並べるだけではなく、上位と下位に分けて見てみることにしました。

コーヒー年間支出額の上位10都市を見ると、すべて10,000円以上でした。
1位は広島市の12,872円でした。
10位の盛岡市でも10,485円となっています。
一方、下位10都市では7,000円台から8,000円台の都市が中心です。
最も少なかった那覇市は7,102円でした。
47都市の単純平均は9,488円なので、平均を基準にして見てみると、都市ごとの位置関係も分かりやすくなります。
③ コーヒーと喫茶代を比べてみる
ここで、少し別のデータも見てみます。
コーヒーの支出額が多い都市は、喫茶代の支出額も多いのでしょうか?
そこで、同じ47都市について「コーヒー」と「喫茶代」の年間支出額をそれぞれ比較してみました。

コーヒーの年間支出額では、広島市が12,872円で1位でした。
一方、喫茶代では名古屋市が20,276円で1位となっています。
喫茶代の上位10都市を見ると、
- 名古屋市:20,276円
- 東京都区部:18,823円
- 岐阜市:15,355円
- 京都市:15,276円
- さいたま市:15,123円
- 大阪市:14,379円
- 横浜市:13,226円
- 長野市:13,075円
- 岡山市:12,719円
- 山形市:12,363円
となっています。
コーヒーのランキングと喫茶代のランキングを並べてみると、同じ順位にはなっていないことが分かります。
例えば、広島市はコーヒーでは1位ですが、喫茶代では上位10都市には入っていません。
反対に、名古屋市は喫茶代では1位ですが、コーヒーでは15位です。
同じ「コーヒーに関係する支出」でも、項目を分けて見ると違いが出てきました。
④ コーヒーと喫茶代を組み合わせてみる
最後に、コーヒーと喫茶代の2つのデータを組み合わせてみました。
それぞれ47都市の平均を基準にして、
- コーヒー:平均以上・平均未満
- 喫茶代:平均以上・平均未満
の組み合わせで4つのグループに分類します。
今回の47都市の単純平均は、
コーヒー:9,488円
喫茶代:10,732円
でした。

分類すると、次のようになりました。
| グループ | 都市数 |
|---|---|
| コーヒー・喫茶代ともに平均以上 | 13都市 |
| コーヒー平均以上・喫茶代平均未満 | 10都市 |
| コーヒー平均未満・喫茶代平均以上 | 6都市 |
| コーヒー・喫茶代ともに平均未満 | 18都市 |
最も多かったのは、コーヒー・喫茶代ともに平均未満の18都市でした。
一方、コーヒーと喫茶代の両方が平均以上だった都市は13都市です。
2つの項目を組み合わせることで、単純なランキングとは違った形で47都市を見ることができました。
今回の分析で分かったこと
今回は、コーヒーと喫茶代のデータをいくつかの視点から見てみました。
結果をまとめると、次のようになりました。
| 分析したこと | 結果 |
|---|---|
| コーヒー年間支出額1位 | 広島市 |
| 1位の年間支出額 | 12,872円 |
| コーヒー年間支出額47位 | 那覇市 |
| 47位の年間支出額 | 7,102円 |
| 47都市の単純平均 | 9,488円 |
| 1位と47位の差 | 5,770円 |
| 喫茶代年間支出額1位 | 名古屋市 |
| 喫茶代1位の支出額 | 20,276円 |
| コーヒー・喫茶代ともに平均以上 | 13都市 |
| コーヒー平均以上・喫茶代平均未満 | 10都市 |
| コーヒー平均未満・喫茶代平均以上 | 6都市 |
| コーヒー・喫茶代ともに平均未満 | 18都市 |
コーヒーと喫茶代を別々に見てみると、ランキングには違いがありました。
さらに2つの項目を組み合わせることで、47都市を4つのグループに分けることもできました。
Pythonを使ってみて
今回の分析では、総務省の公開データをPythonに読み込み、pandasを使ってデータの整理や集計を行いました。
また、matplotlibを使ってグラフも作成しました。
まだまだ勉強中ですが、今回も実際のデータを使って、
- データを整理する
- 条件に合わせてデータを取り出す
- 金額を並べ替える
- 平均を計算する
- 複数の項目を組み合わせる
- グラフにしてみる
といった作業を実際にやってみました。
最初は「都市によってコーヒーに使う金額は違うのかな?」というところから始めましたが、データを見ていると、
「喫茶代も一緒に見たらどうなるんだろう?」
「コーヒーと喫茶代の両方が多い都市はどこだろう?」
と、次の疑問が出てきました。
一つのデータをきっかけに、別の項目を組み合わせてみることで、違った見方ができるのもデータ分析の面白さなのかなと思いました。
今後、さらに分析してみたいこと
今回は2025年のデータだけを使いましたが、他の年のデータも並べてみると、さらに違ったことが分かりそうです。
例えば、
- 過去の年と比べて順位は変わったのか
- コーヒーの年間支出額は増えているのか
- 喫茶代はどのように変化しているのか
- 都市によって順位が大きく変わった年はあるのか
などです。
また、コーヒー以外の飲料や食品についても同じように比較してみると、面白そうです。
一つのデータだけを見るのではなく、別のデータと組み合わせたり、時間の変化を見たりすることで、さらにいろいろな分析ができそうです。
まとめ
今回は、2025年の家計調査を使って、47都市のコーヒー年間支出額を比べてみました。
今回分かったことは、
- コーヒー年間支出額1位は広島市の12,872円
- 最も少なかったのは那覇市の7,102円
- 1位と47位の差は5,770円
- 47都市の単純平均は9,488円
- 喫茶代の1位は名古屋市の20,276円
- コーヒーと喫茶代のランキングは同じではなかった
- 2つの項目を組み合わせると、47都市を4つのグループに分けられた
という結果になりました。
普段何気なく飲んでいるコーヒーも、都市ごとにデータを比べてみると、意外と違いがあることが分かりました。
今回は2025年のデータを使いましたが、今後は過去のデータとも比べながら、「この順位は昔から同じなのか?」というところも調べてみたいと思います。
これからもデータ分析を勉強しながら、公開されているデータを使って、気になったことを少しずつ調べていきたいと思います。
動画でも見てみる
今回の分析の一部を、短い動画にまとめました。
【ここにYouTube ShortsのURL】
使用したデータ
家計調査
総務省
「家計調査」2025年(令和7年)
今回の記事では、2025年の家計調査における、都道府県庁所在市等の二人以上の世帯・1世帯当たり年間支出金額を使用しています。
コーヒーと喫茶代について、それぞれ都市別の年間支出額を取り出して比較しました。
対象
47都市
※「47都市」は、各都道府県の都道府県庁所在市等を対象とした比較です。
※東京都については東京都区部のデータを使用しています。
計算・集計方法
47都市の支出額をもとに、年間支出額のランキング、平均値、都市間の差を計算しました。
また、コーヒーと喫茶代について、それぞれの平均値を基準として4つのグループに分類しています。
※本記事では、公開されている統計データをもとに、ランキング、平均、グループ分類などを独自に集計・加工しています。
出典:総務省「家計調査」2025年(令和7年)